2016/10/01 大森靖子@TOKYO BLACK HOLE TOUR AKITA● 湧太郎 國之譽ホール

大森靖子さんの全国ツアー初日の秋田公演を見て来たので、そのことについて書こうと思う。

今回の大森さんのツアーは、今年3月に発売したアルバムのタイトルを冠した「TOKYO BLACK HOLE TOUR」と題して、10月1日の秋田から11月18日の東京ファイナルまで全国12ヶ所を回るものとなっている。全国ツアーを行うのは、昨年3,4月に行われた洗脳ツアー(❤爆裂!ナナちゃんとイく ラブラブ洗脳ツアー❤)以来1年半ぶりとなる。

12ヶ所の会場はキャパ100人未満のライブハウスからZEPP TOKYOまでと幅広く、また秋田、長崎、大分、広島は弾語り、残りはバンド編成でのライブとなっている。

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ツアー初日である秋田公演は、地元にあるゴマシオキッチンという喫茶店を営んでいる進藤さんという方がコーディネートをしている。進藤さんは、この秋田公演のつい一週間ほど前の9月22日に同じく秋田で開催されたハイコーフェスの実行委員長を務めていた方でもある。このフェスにも大森さんは出演しており、間を置かずに再び秋田でライブを行うことになる。大森さんと進藤さんの関係性については、昨年の洗脳ツアーの秋田公演のライブレポートを読むとよく分かる。

大森靖子、秋田の小さな喫茶店でツアー折り返し 複雑な胸中を明かす——OTOTOYライヴ・レポート

ototoy.jp

また、進藤さんは今回の秋田公演に対する思いなどを自身のブログに綴っており、その文章からは純粋で熱い人柄が伝わってくる。

gomashioシェフのノートbook「大森靖子2016年全国ツアー「TOKYO BLACK HOLE TOUR」 AKITA● 湧太郎 國之譽ホール公演について」

gomashio3.exblog.jp

僕は約一週間前のハイコーフェスに行った際に少しだけ進藤さんとお話させていただいたが、ブログの文章から受ける印象通りのまっすぐで優しい方だった。その時の大森さんのライブでは進藤さんが前説と後説をやっていて、時折感極まりながら話す姿は大森さんに対する並々ならぬ愛を感じるものだった。今回の秋田公演はそんな進藤さんに再びお目にかかれるのも楽しみだった。

当日は始発の秋田新幹線に乗って秋田へ向かい、ライブ会場の最寄駅である大曲(おおまがり)の一つ手前の角館(かくのだて)という駅で途中下車し、お昼過ぎまでぶらぶらと観光をした。角館は“みちのくの小京都”と言われていて、歴史を感じる武家屋敷の町並みを見ながら歩くのは気持ち良かった。小京都というだけあって3〜5時間あれば一通り回れてしまうので、周辺と組み合わせて観光するのに丁度いい場所だと思った。

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角館から大曲への普通電車は1日に7本しかなく、余った時間は温泉に入ったりして過ごし、大森さんのライブに間に合うギリギリの13時50分の電車で大曲へ向かった。

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大曲駅に着いた後は少し歩いた所にあるバスターミナルから、進藤さんのブログによれば「羽後交通バス 横手行き」または「羽後交通バス 横手病院行き」に乗車し、「六郷米町停留所」で降車して徒歩5分程度で会場に着くとのことだった。僕はゴマシオキッチンに立ち寄るために一つ手前の「六郷上町停留所」で降り、外観だけ一目見てから会場に歩いて向かった。いつか通常営業している時にまた訪れてみたいと思う。

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ライブ会場である「名水市場 湧太郎」には開場1時間前の15時頃に到着した。ここは清水と酒をテーマとした多目的施設で、その中にある「國之譽ホール」は明治30年に建築された旧「國之譽」酒造の蔵を改修したものとのこと。他にも町内に湧き出る清水や町の歴史、町の産業として伝わる酒造りの技などの学習ができる「水文館」、美郷町観光情報センター、資料館、ショップ、レストランなどがあり、明らかに普段ライブをやる場所ではなかった。そんな場所で行われるライブをこれから見ると思うと否が応でもワクワクした。

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中に入ってすぐのところに國之譽ホールの入り口があり、そこには進藤さん達による手作りの飾り付けがされていて、TOKYO BLACK HOLEのリリースイベント期間中に登場した顔ハメパネルのオマージュであるAKITA BLACK HOLEの顔ハメパネルも設置されていた。そのうち、おおたけおさん、肉野菜さん、初めましての犬さんなど、大森さんファンの方達と合流して雑談しながら開場を待った。

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この日の会場は椅子席で、席に予め番号が振ってあり自分のチケット番号の席に座る仕組みになっていた。特に番号順に呼び込んだり整列したりせずに入場を開始したため、開場直後は入り口がお客さんでごった返していたので、落ち着くまで待ってから入場した。入場時に“愛してる.紙copドリンク”と大森さん仕様のオリジナルパッケージのビスコをもらい、早速皆テンションが上がっていた。また、進藤さんとその奥さん(大森さんが“秋田のももち”と名付けた方で、これが本当によく似ている)が、僕がハイコーフェスに来ていたのを覚えてくれていたようで、向こうから声を掛けてきてくれたのが嬉しかった。紙コップには一個一個手書きでTOKYO BLACK HOLEの大森さんのイラストと大森さんの曲の歌詞が描かれており、写真には写っていないが大森さんのサインも入っていた。終演後、水飲み場で紙コップを持って帰るためにせっせと洗ったのだが、紙コップを大事そうに洗っている姿は知らない人から見たら不審だったと思う…。

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この日は新しいツアーグッズが販売を開始していたのと、10月26日発売のシングル“POSITIVE STRESS”の予約販売も行っており、予約購入するとこの日だけの限定くじが引けるようになっていて、物販はとても混雑していた。

限定くじの一等をなんと知り合い(一応名前は伏せておく)が当てていて、皆から羨望の眼差しを向けられていた。“★SEIKO♥”とサインが入ったシャネルのリップで、大森さんが一度使ったとか使っていないとか…。

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愛くるしさで全大森さんファンからの恨みを中和させようと試みるの図

会場内の装飾も凝っていて、皆写真を撮ったり、新しいツアーグッズの“意識高いT”に早速着替えている人もいたりして、開演前から会場内はとても高揚した雰囲気に包まれていた。会場には一段高くなった縦長の長方形のステージが中央に配置されていて、奥からその中央のステージに花道が伸びて繋がるというレイアウトになっていた。ピンク色のステージの上に大量のピンク色の風船がばら撒かれていて、風船にはキティの絵と大森さんの名前が書かれていた。この風船も紙コップ同様、終演後に皆せっせと空気を抜いて持って帰っていた。

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一枚目の画像はこの日PAを担当していた中嶋優さんのツイートから拝借しました。

椅子席はステージを360度取り囲むように配置されており、席数は恐らく150位でゆったりしていてとても見やすかった。席の配置に合わせて、手前を向いて歌う用のマイクと奥を向いて歌う用のマイクが2本置かれていて、ライブ中大森さんが交互に向きを変えながら歌うことによってどの席からも平等に大森さんの顔が見えるようにするための配慮だった。さらにはサイドにもマイクが設置されていて、大森さんがメインのマイクから離れて歌っても音が拾えるようになっていた。進藤さんのブログには「ちゃんと音響設備が揃っている訳でもありません」と書いてあったが、会場の四隅に置かれたスピーカーもいい感じで、個人的にこの日の音響はとても良かったと思った。

開演時間の17時になって間も無く大森さんが会場の奥から花道を通って登場。この日は黒のざっくりとしたロング丈のニットに、首には十字架のペンダント、裸足という出で立ちだった。セットリストは以下のとおり。

 

TOKYO BLACK HOLE

マジックミラー

PINK

絶対彼女

夏果て

さっちゃんのセクシーカレー

ハンドメイドホーム

非国民的ヒーロー

春の公園(調布にて)

呪いは水色

給食当番制反対

ミッドナイト清純異性交遊

KITTY'S BLUES

オリオン座

魔法が使えないなら

お茶碗

Over The Party

SHINPIN

少女漫画少年漫画

 

アンコール

背中のジッパー

デートはやめよう w/二宮ユーキ

愛してる.com

さようなら

 

新曲の“オリオン座”まではLINE LIVEでの配信が行われていた。アーカイブが残っており、しばらくの間見ることができるようになっている。

live.line.me

この日は最初からTOKYO BLACK HOLE、マジックミラー、PINKというバンドセットでも定番となっている曲を続けて演奏。3曲を歌い終わった後に「満足しちゃった(笑)」と言っていた。TOKYO BLACK HOLEからマジックミラーに移る時にアルバムを再現するかのように弦をギュイーンとやっていて、これって前からやっていたかな?と思った。

次の“絶対彼女”を始める前に大森さんが「(客席が)色んな方向があるからと思って色んな方向にマイクを立ててみたんだけど、マイクが2本あるから歌いたい人これ持ってもらってね。絶対彼女のソロやりたい人?」と言うと、最前のお客さんがすかさず手を挙げ、大森さんからピンクのマイクを渡される。ちなみにそのお客さんはハイコーフェスでも大森さんのライブを最前で見ていたのを覚えていて、地元の熱心な大森さんファンの方だと勝手に推測している。この日は「絶対女の子 絶対女の子 絶対女の子がいいな」のパートを女子→おっさん→最前のお客さんソロ→全員の順番で歌った。全員で歌った時に大森さんが、最前のお客さんがなぜか一オクターブ上げて歌っていたことに気付いて、お客さん全員にも一オクターブ上げて歌わせたり、反対に一オクターブ下げて歌わせたりしていて、大森さんもお客さんも楽しそうだった。この時に大森さんと観客との距離が一気に縮まって、会場全体に一体感が生まれたように感じた。

“夏果て”、“さっちゃんのセクシーカレー”、“ハンドメイドホーム”と新旧の楽曲が続き、その後のMCで「TOKYO BLACK HOLEのツアーですけど、全部のアルバムから平等にやっているので、アマゾンで大森靖子を検索して、星の数とか気にせずに買ってください」と宣伝。そして、次回のシングルの特典ポスターの話から派生して、小学生の時に住んでいた社宅に自分の絵を飾ったらボロボロになったというエピソードを披露した後、新曲の“非国民的ヒーロー”を歌った。この曲は作曲が神聖かまってちゃんのの子さん、作詞が大森さんということで、歌い終わった後に「作曲分の余力を振り絞った歌詞になっているので、CDを買って歌詞を朗読してください」と言っていた。その流れで「途中から朗読になっているみたいな曲」ということで、“春の公園(調布にて)”を歌った。この曲は最近ライブで立て続けに歌っているので、近々何らかの形で音源化されるのかもしれない。

“ミッドナイト清純異性交遊”では、歌う前に最前列の男女のお客さんの協力を得て、LINE LIVE向けにツアーグッズの宣伝を始めた。男性の方のお客さん(知り合いだがLINE LIVEの映像に顔が映っていたので名前は伏せておく)は、前回のツアーグッズの処女膜再生ステッキと今回のツアーグッズであるピンクメトセライトの両方を持っていて、大森さんが処女膜再生ステッキの方を指して「何で君が持っているの?」と分かる人には分かるイジりをしていて面白かった。グッズは大森さん自らが監修していて細かい所までこだわっているという話をして、その次に意識高いTの宣伝をしようとしたところで、男性の方のお客さんが着ている意識高いTを見て、「ちょっとピチピチだもんね。サイズこれしかなかった?いけると思って買っちゃったの?じゃあ自己責任だね」とさらにイジりを加えていた。意識高いTは着るのに若干勇気がいるが、着てくれたら私が喜ぶ度合いが高いという話をして、ツアーの宣伝もしてから“ミッドナイト清純異性交遊”を歌った。会場の照明が少し落ちて暗くなったこともあり、四方からピンクのライトが大森さんにケチャする光景がとてもきれいだった。

その次のKITTY’S BLUESが終わった後に、大森さんが進藤さんの前説が無かったことに気付くが、進藤さんは大森さんが入り込んでいたからと言っていた。大森さんがそのまま今回の進藤さん達の装飾について触れ、一番気に入っているのは「大森」の文字が印刷された紙が会場の壁に大量に貼られている所で、ストーカーが部屋に好きな人の写真を貼るところを文字で貼ってあるのが私らしいと言っていた。そして、「大森」の字はブロック体だけど明朝体の曲を作ってきた、と言って新曲の“オリオン座”を演奏した。この曲はハイコーフェスの翌日に新宿LOFTで行われた生ハムと焼うどんとの2マンライブで初披露されたもので、この日が2回目の演奏だったが、ライブの後しばらく頭の中でメロディーがループし続けていたくらい深く印象に残る曲である。

ここでLINE LIVEの配信が終了し、終わった途端に大森さんが「やったー!」と叫んで“魔法が使えないなら”を歌い始める。そのギアの上げっぷりがすごく、これから私たちだけの楽しい時間が始まるぞ!と言わんばかりに溜めていたエネルギーを一気に爆発させるような歌とギターの演奏だった。あの“ギアが上がった”大森さんを見たお客さんの多くが、今日わざわざ来た甲斐があったと思ったに違いない。

続いて二宮さんの安定のリクエストで“お茶碗”。大森さんが「TOKYO BLACK HOLE TOURだよ⤴(笑)」とツッコミを入れていた。その後のMCで、“お茶碗”は長い間歌っている曲で、去年の3月4月の洗脳ツアーでも歌っていて、それから1年半ぶりのツアーが今日始まったこと、洗脳ツアーではアイドルの働きぶりを見て2回公演にしたら妊娠をしたため大変だったこと、今回は自分一人だけの体で気持ち良く歌えて、皆に聴いてもらって、ツアーを1年半も待ってくれて本当に嬉しく思っていることなどを話していた。一通り話した後で、「これをLINE LIVE で喋ればツアー来てくれたかもしれない、しくじった…!」と言っていたけど、確かに今回のツアーにかける思いが伝わる良いMCだった。

次の“Over The Party”の前に水を飲みながら歌を歌っていて、YouTubeで子供が泣き止む動画で検索したら出てくると言っていたが、多分この歌。

youtu.be

本編最後は最新アルバムからの2曲だったが、“少女漫画少年漫画”はこの日のライブの中で白眉だった。ステージを動き回りながら360度全方位のお客さんに届けようとするように歌っていて、お客さんのすぐ近くでうずくまるようにして演奏する場面もあった。最後は花道の一番奥に立って会場全体を見渡すようにして歌い終え、本編が終了した。

大森さんは「アンコールは進藤さんの前説で出てくるので、進藤!進藤!コールをお願いします!」と言って一旦捌ける。お客さんが手拍子をしながら進藤コールをすると、進藤さんがステージに上がって「ウィー!」と片手を上げて叫んだり、ステージ上で転がったりして一笑い起こす。「バスの時間もあるので…」ということですぐに「俺に浴びせるように靖子コールをお願いします!」と言って靖子コールをして、大森さんが再び登場。進藤さんが大森さんに「すべりましたね」と言うと、大森さんが「私のMCよりまとまっていてよかったよ」と言い、進藤さんにおニューのマイピックをプレゼントした。

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そして「君もソロをしてくれたからあげるよ」と“絶対彼女”でソロを歌った最前のお客さんにもピックをプレゼントした。するとここでけんごさんが大森さんに「今日誕生日!」と呼び掛ける。大森さんが「おめでとう~勇気を振り絞って言ったんだね(笑)」と言ってリクエストを聞くと、けんごさんは“背中のジッパー”と答えた。大森さんは歌詞を覚えているか自信がないとのことで、覚えていなかったら代わりに歌うようけんごさんにマイクを渡した。何度も「詰まったら歌ってね」と前フリ(?)をしてから歌い始め、一番は難なく歌ったが、二番で案の定(?)歌詞が出てこなくて止まってしまったところでけんごさんが歌い始めると、予想外の透き通った声に大森さんが「めっちゃ良い声!(笑)」と驚いて、お客さんからもどよめきが起こった。しばらくして大森さんも再び歌い始め、そのままデュエットをして最後まで歌い終えると会場全体から大きな拍手が起こった。歌い終わった後に大森さんがけんごさんにもピックをプレゼントした。

ここで大森さんがカメラを撮影している二宮さんに向かって「君がああいう歌声だったら…。何か歌える曲ある?」と聞くと、二宮さんが自信満々に「何でも歌える」と答え、会場からのリクエストで“デートはやめよう”を歌うことになった。すると大森さんが二宮さんをステージに上げ、二人が2つのマイクを挟んで向かい合う形になり、デュエットで一曲丸々を歌った。「エロいことをしよう」のところを二宮さんにソロで何度も歌わせて、一旦曲を止めて歌詞に絡めた会話(実験室だったらツイート禁止棒が立つ内容だったので、ここでは詳述するのを控える)をしばらく繰り広げていた。終わった後に二宮さんが「足がプルプルする」と言って、大森さんが「知らんよ(笑)」と返していたが、この曲での二人の一連のやり取りを見て、やっぱりいいコンビだなと微笑ましくなった。デュエットの間も二宮さんはカメラを回していて、ステージ上で大森さんとマイクを挟んで向かい合う二宮さん視点の映像が残っているはずなので、機会があればぜひ見てみたいと思う(途中で際どい会話が交わされているので実験室くらいでしか流せなそうだけど…)。

“愛してる.com”では「愛してる.com更新」のところをお客さんに言わせていた。最後に“さようなら”を夏フェスのバンドセットの時の尖った攻撃的な感じではなく、静かに語りかけるように歌ってライブ終了。

ライブ終了後、同じ日に青森で開催されていた夏の魔物から回して来たまるおさんの車に乗せてもらい、会場から大曲駅まで送ってもらった。駅前の居酒屋で大森さんファン10人ほどで反省会をしたが、その時にテーブルの向かいに座っていたのが、まるおさん、おおたけおさん、かなりさんという個人的関西三大大森さんファンの3人だったのが胸アツだった。

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別々に頼んでいたピザがまとめて来てしまい、秋田まで来てピザパーティをやっているみたいになってしまったの図

反省会が終了し、夜行バス組の肉野菜さんと僕は他の宿泊組の人達と別れてバス乗り場へ向かうと、アンコールでの名シーンを生んだけんごさんに偶然会った。けんごさんがあそこで勇気を出して大森さんに呼び掛けたことで、その後の二宮さんとのデュエットも生まれたからよかった、といった話をした。夜行バスではちょっとしたトラブルがあったが、それも全く気にならないくらい楽しかった秋田遠征だった。

ツアー初日の大森さんは初っ端ということやLINE LIVEの配信もあって色々考えることがあったのか、いつもより歌詞を忘れたり間違えたりすることが多かった気がしたが、今日来て良かった…!と思わせる瞬間を何度も作り出していたし、あの日あの場所であのお客さんだからこそ起こり得た出来事がたくさんあって、その場に居合わせることができて幸せだったと思えるライブだった。昨年の洗脳ツアーの秋田公演のライブレポートの中で、大森さんが「会う人が全部、音楽がないと出会っていない人なんですよ。それがおもしろくて。大げさじゃなくて、音楽が会わせてくれるんだって。今日来た人がひとりでも違っていたら、全然違った音を出しているはずなんですよ。」と話していたと書いてあって、今回のライブでも同じようなことを考えていたのだろうかと思った。これから大森さんが全国各地の人達と会って、どんな音を出し、どんなドラマを生んでいくのだろうと考えると今後のツアーが俄然楽しみになった。