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2016/10/23 大森靖子@TOKYO BLACK HOLE TOUR FUKUOKA● BEAT STATION

大森靖子さんの全国ツアー「TOKYO BLACK HOLE TOUR」6日目の岡山公演に続き、その翌日に行われた7日目の福岡公演を見てきた。

この日は自分と同じく岡山公演から福岡公演を回すかなりさんと午前10時過ぎに岡山駅で合流し、新幹線で博多駅へ向かった。博多では、アイドルのリリイベのイメージがあるキャナルシティ博多に行って、大森さんが2年前にライブをした場所で意識高いTを着て記念撮影をしたり、とんこつラーメンやスイーツを食べ歩いたりして過ごした。

youtu.be

そうこうしているうちに夕方近くになりライブの開場時間が近付いてきたので、会場であるBEAT STATIONへ向かった。開場時間である17時半の少し前に会場へ着くと、既に会場の建物を囲むように入場列ができていた。生誕コピバン祭以来にマツモトさんに会ったり、入場列に並びながらごっちんさん、ないろんさんとこれまでのツアーの話をしたりして開場を待った。

BEAT STATIONはキャパが400人と前日の岡山のCRAZYMAMA KINGDOMより小さいものの、天井が高く、ステージも高くてフロアとの距離がやや離れていたので、広々とした感じがあった。また、BEAT STATIONの建物は西鉄天神大牟田線西鉄福岡駅薬院駅を結ぶ高架下にあり、この日のライブ中もMCや弾語りの間に電車が上を通るとかすかにガタンゴトンという音が聞こえていた。この日は仙台公演の時と同じく開場から開演までの時間が30分と短めだったので、間もなく18時になってライブがスタートした。

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これ以降はセットリストを初めとしてツアーのネタバレになる内容が含まれているため、気になる方は読まないことをおすすめする。

この日のセットリストは以下のとおり。

PINK

ミッドナイト清純異性交遊

生kill the time 4 you、、♡

イミテーションガール

私は面白い絶対面白いたぶん

非国民的ヒーロー

ピンクメトセラ

絶対彼女

劇的JOY!ビフォーアフター

愛してる.com

子供じゃないもん17

オリオン座

給食当番制反対

少女漫画少年漫画

デートはやめよう

呪いは水色

さっちゃんのセクシーカレー

あまい

TOKYO BLACK HOLE

音楽を捨てよ、そして音楽へ

 

アンコール

少女3号

マジックミラー

 

この日も前日の岡山公演に続いてキーボードのカメダタクさんが不在で、一曲目は同じく“PINK”からスタートした。“ミッドナイト清純異性交遊”“生kill the time 4 you、、♡”まで通してやってからMCに入り、福岡には弾語りでは来たことがあるがバンドでは初めてで、弾語りではジッと見る感じだけど今日は踊れる曲をたくさん持ってきたので盛り上がってほしい、と言って“イミテーションガール”へ。

“非国民的ヒーロー”の後のMCでは、大森さんが「今日初めて来た人?」と質問すると、まずまずの数の人が手を挙げた。前日の岡山公演でも、同じ質問をした時に結構手を挙げている人がいたので、地方にも大森さんのことを知ってライブを見てみたいという人が着実に増えているのだと思った。そして「私とネットで絡んだことがある人?」と質問したところ、先ほどより多くの人が手を挙げて、「めっちゃいる!私どんだけネットやってるんだ(笑)」と言って、今手を挙げたのはきっと「学校でギャルが体育祭の練習をしない」とかいつもクソどうでもいいことを送ってきて、私が「頑張ってね~」と返している人達で、そんな皆がきっとボッチで来ていてこの狭い空間でプライベートゾーンを保ちつつ乗っているというすごい光景を見ているけど、今日はお互い会えたことを嬉しく思っている、という話をした。

“ピンクメトセラ”が終わると再びMCに入り、大森さんがスペシャルゲストとして佐賀県有明海ゆるキャラである有明ガタゴロウ(ガタちゃん)をステージに呼び込んだ。登場したガタちゃんは体長がゆうに2mはあり、大森さんと並ぶととても大きく感じた。ガタちゃんは口の奥深くにマイクを突っ込んで喋るスタイルで、「今日は大森さんが九州に来るということで、おもてなししなきゃと思って佐賀から来たガタ~」と挨拶した。ガタちゃんが自分はアイドルの寺嶋由芙さん(ゆっふぃー)とコラボしているゆるキャラユニット“ゆるっふぃ〜ず”のメンバーで、大森さんはそのゆっふぃーに歌詞(“ふへへへへへへへ大作戦”)を提供したことがあるという関係性を説明して、今日はそのお礼に来たと言い、大森さんが「義理ガタいね~」と応えていた。大森さんがこの日の“絶対彼女”のソロパートはガタちゃんに歌ってもらうと言って、「ガタちゃんは男?女?」と聞くと、ガタちゃんは「56歳のおっさん」と答えていた。大森さんが「じゃあおっさんパートも歌ってね」と言って“絶対彼女”をスタートした。

ガタちゃんは“絶対彼女”のサビの振り付けをノリノリで踊っていたが、肝心のソロパートを歌う時に無理な発声(?)が祟ったのか途中で声が出なくなってしまい、お客さんが一緒に歌ってあげてフォローしていた。曲が終わった後にガタちゃんは「ごめんガタ~」とかなりヘコんでいたが、お客さんが「大丈夫!」「うまかったよ!」「お疲れ!」と温かい声を掛けていた。ガタちゃんが退場したところで、お客さんから「ナナちゃんは(出番ないの)?」と声が上がり、すると大森さんがナナちゃんを連れて来て、「福岡の皆さんこんばんは~!1,2,3,4,5,6、ナナ~!今ヤれるアイドル、処女膜再生ステッキを持ったナナで~す!趣味はバンドのメンバー全員とヤってバンドをクラッシュさせることで~す!クラッシュさせたバンドは星の数~!最近はアイドルを解散させることにもハマってま~す!」と完璧な自己紹介を披露した。この件は全く予定になかったと思うので、ナナちゃん(?)のアドリブ力の高さに感心した。 

“少女漫画少年漫画”の後のMCでは、オススメされた漫画が合わなかった時の絶望が地味に残って心の穴になっているのを曲にできないかと思っていて、東京暮らしに慣れてから作ったアルバムであるTOKYO BLACK HOLEにはそういった学生時代の風景が多いこと、私の歌に「トイレ」という歌詞が多いと分析している人がいたが、便所飯という言葉がない時代に、高校で女子のハブルーレットをするのもされるのも嫌で、窓からの景色が良くて気に入っていたトイレの一番奥の個室に篭ってお弁当を食べていたことなどを話していた。また、大森さんの衣装も数多く手掛けている縷縷夢兎(るるむう)の東佳苗さんが福岡出身ということで、佳苗ちゃんと会う前は全身真っ黒の服装をしていてダサいと言われていたが、佳苗ちゃんと会ってから好きな服を着ようと思って着たら何も言われなくなったので、好きな服を着ていいんだと気付いたこと、佳苗ちゃんは中学から高校に上がる時に制服が可愛い学校にしたいがために3つランクを落としたり、中学の時にバレンタインで好きな塾の先生にネクタイをプレゼントしたりしていてオシャレだと思ったことなど、東さんに関するエピソードを話して、だから福岡の人はオシャレだというイメージがあって今日はオシャレな人に制圧されている感じがするけど縷縷夢兎の衣装だから何とか大丈夫かな、と言っていた。

アンコール明けのMCでは、福岡に初めて来た時はUTERO(ユーテロ)という真っ赤なライブハウスでライブをして、赤いな…!と思いながら“PINK”を歌ったら赤に負けてしまったので私の福岡での音楽人生は終わったと思ったけど、その時に来ていた人が今日も来てくれていて嬉しいし、新しい人が来てくれたのも嬉しくて、終わらせないで無理やり続けてよかったと思ったこと、私の見ているこの風景の方が私のライブよりも表現が豊かで素敵だと思っていて、それをそのまま映し出す音楽を作りたいと思って“マジックミラー”を書いたこと、福岡はガヤが少ないのでシャイな人が多いみたいだけど、私とネットでやり取りしたことがある人が今までで一番多かったのでネット弁慶が多いのだと思うが、“少女漫画少年漫画”に出てくる「ジョーカー」は「とても強くて」最強で、孤独は最強の武器だし、それを武器に進んでいける人達が今日は集まっているとライブをしていて感じたので、明日からもその強さを武器に頑張っていきましょう、と締めくくって“少女3号”と“マジックミラー”を歌い、この日のライブは終了。

この日のライブを見ながら考えていたのは、これまで本やブログ、ライブのMCなどを通じて、大森さんの覚悟のようなものはある程度理解していたつもりだったが、前日の岡山での反省会でまるおさんから洗脳ツアーでの大森さんの話を聞いて、大森さんはきっと自分の想像以上に色々なことを乗り越えて今このステージに立っていて、また自分には計り知れないほどの考えや思いを持って歌を届けようとしているのだろうということだった。大森さんはこの日の最後のMCでの“マジックミラー”の件でも、今日のライブが面白くないと思ったらそれは皆のせい、と冗談めかして言っていたが、前日の岡山公演はまさにお客さんの熱気がライブを作っていたと思うし、この日は僕自身先ほどのようなことを考えながら見ていて、照明を浴びて歌う大森さんがいつもより輝いて見えるような気がして胸が熱くなる瞬間が何度もあった。

ライブ終了後、あぁちゅさん(先日の長崎公演で大森さんと“I&YOU&I&YOU&I”を一緒に歌い、その翌日の大分公演の反省会で大森さんファンを次々と虜にした小倉のアイドル)に遭遇し、厚かましくも一緒に写真を撮ってもらったりした。あとは少しだけ他の人達と話をしてから会場を後にして福岡空港へ向かい、羽田行きの飛行機に乗って東京へ帰った。

7日目の福岡公演を終えてツアーは折り返したことになるが、前半は終わってみればあっという間で、毎回がとても印象深いものになった。後半も、かねがね会ってみたいと思っていた地方の大森さんファンの人と会うチャンスがあったり、こんなところでライブやるの…?と気になる会場があったり、このブログを書いている週に開催された実験室では、松山公演の後に大森さんとカラオケに行く企画が発表されたりと、色々と楽しみである。