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2016/10/09 大森靖子@TOKYO BLACK HOLE TOUR OITA● 別府ブルーバード劇場

大森靖子さんの全国ツアー「TOKYO BLACK HOLE TOUR」初日の秋田公演に続き、3日目の大分公演を見てきた。

この前日には長崎の旧香港上海銀行長崎支店記念館で2日目の公演が行われていた。長崎公演と大分公演が行われたのが10月8日(土)〜10日(月・体育の日)の3連休だったこともあり、多くの関東や関西の大森さんファンも両公演を見るために2泊3日や3泊4日の日程を組んで遠征していて、観光やグルメなども含めてかなり満喫していたようだった。

僕は長崎公演の日は他の用事があって行けなかったため、1泊2日の日程で大分公演だけを見に当日の朝、飛行機で現地に向かった。大分空港からこの日のライブが行われる別府へはバスで移動し、昼前に到着。知り合いの大森さんファンは皆長崎から大分へ移動中だったため、一人で昼食を食べたり温泉に入ったりして過ごした。夕方頃にさいとうさん、しなもんさん、ごっちんさん、ちひろさん、あさみさん、ひとみさん、すいかさん、なぎさんと合流した。9人中6人が今回のツアーグッズである“意識高いT”を着ていたので、ノリでこの日のライブ会場であるブルーバード劇場やその近くの商店街でアー写風の写真を撮ったり、映画やMVのワンシーン風の動画を撮ったりして遊んだ。

開場までの休憩がてら喫茶店に入ったら頼んだものがなかなか出て来ず、開場時間ぎりぎりになってしまったので皆で慌てて会場へ向かう羽目になった。ブルーバード劇場に着くと外まで入場列が出来ており、しばらくして入場が開始した。会場である3階のフレックスホールは小ぢんまりとした劇場で、席数は数えたところ180だった。

整理番号70番台で入場したが席はまだそれほど埋まっていなかったので、どの辺りで見るかしばらく迷ってから後方ブロックの中央通路側に座った。通路を挟んで反対側にはかなりさんが座っていた。物販を買いに行こうとしたところでおすぎさんに話し掛けられ、多分ワールドハピネス以来だったので元気そうな姿を見られてよかった。物販で念願(?)の意識高いTとピンクメトセライトを購入し、トイレで早速意識高いTに着替えて劇場に戻ると、大森さんのPV集の上映が始まっていた。

映画館の大きいスクリーンと音響設備で大森さんのPVの数々を見るのは予想以上に面白かった。僕が劇場に戻った時には“マジックミラー”が流れていて、その後は“生kill the time 4 you、、♡”“ピンクメトセラ”“勹″ッと<るSUMMER”“ウエディング・ベル”と流れていた。この流れからすると最初に“TOKYO BLACK HOLE”が流れていたのかもしれない(未確認)。

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ファンクラブ限定でライブDVDとかの上映会を映画館でやってほしい(ボソッ)

開演前はステージが暗かったため見えていなかったのだが、PV集の上映が終わってステージの照明が点くと上手側にピアノがあることに気付いた。今回の全国ツアーでピアノがあるのは長崎だけだと思い込んでいたので、ピアノ弾語りが聴けると分かって一気に気分が高まった。間もなくして大森さんが登場し、ライブが開始した。この日のセットリストは以下のとおり。

 <ギター弾語り①>

TOKYO BLACK HOLE

I love you

さっちゃんのセクシーカレー

非国民的ヒーロー

あまい

(Over The Party)

マジックミラー

音楽を捨てよ、そして音楽へ

コーヒータイム

給食当番制反対

 

<ピアノ弾語り>

KITTY'S BLUES

オリオン座

さようなら

キラキラ

青い部屋

 

<ギター弾語り②>

呪いは水色

ハンドメイドホーム

少女漫画少年漫画

愛してる.com

絶対彼女

ミッドナイト清純異性交遊

 

アンコール

<ギター弾語り③>

(焼肉デート)

秘めごと

デートはやめよう

あたし天使の堪忍袋

PINK

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秋田公演は初日だったことやLINE LIVEの生配信があったこと、大森さんを360度囲むような席の配置だったため向かいのお客さんに見られているように感じたこともあり、妙な緊張感があったが、この日はそれと比べると幾分リラックスした雰囲気で始まった感じだった。

まずはギターの弾語りで“TOKYO BLACK HOLE”“I love you”“さっちゃんのセクシーカレー”を続けて演奏。“I love you”はとても好きな曲なので、序盤で早速聴けて嬉しかった。その後のMCでは“さっちゃんのセクシーカレー”のMVには玉ねぎを切るシーンがあるが、次に歌う“非国民的ヒーロー”のMVにも共作した神聖かまってちゃんのの子さんが玉ねぎを切るシーンがあり、その包丁の手つきが危なっかしくてヒヤヒヤしたという話をしていた(他にも話していたが、内緒でと言っていたので書くのは控える)。

“非国民的ヒーロー”“あまい”に続けて歌おうとした“Over The Party”では歌い出しを噛んでしまい、気を取り直して歌い始めるも再度噛んでしまったため、「MCからいきまーす(笑)」と言ってMCへ。再びの子さんについての話で、共作のきっかけは石川で対バンをして声の混ざりがすごく良いと思ったこと、関係者との打ち合わせの翌日の朝にはの子さんが曲を送ってきて、“ときめき”があるからすぐ出来たと言っていたこと、自分も“ときめき”があると曲を作れること、今日は映画館なのでインディーズの時にサマーセールの上映で全国の映画館を回ってライブをしたことを思い出し、その“ときめき”に近いドキドキを感じることなどを話していた。最後に、今日ピアノを調律してくれた人に基礎がめちゃくちゃでマニア向けだと言われたが、そんなマニア向けの音楽を聴きに来てくれてありがとうございます、と観客へお礼を言って“マジックミラー”でライブを再開した。 

この日の“マジックミラー”は開演前の上映でPVを見たばかりだったので、聴きながら脳内でPVの映像が同時再生されるという面白い体験をした。“音楽を捨てよ、そして音楽へ”を挟んで歌った“コーヒータイム”は、常々リクエストを聞かれたら答えようと思っている曲の一つなので聴けて嬉しかった。その次の“給食当番制反対”を歌い終えると、曲間を空けまいとするかのようにギターを置いてそそくさとピアノへ移動し、ピアノ弾語りを開始。

一曲目は“KITTY'S BLUES”、続いて新曲の“オリオン座”。前日の長崎でこの曲をピアノ弾語りで歌ったのを知ってかなりグギっていたので、それを聴けるというだけでも嬉しかったのだが、この曲が実にピアノと相性がよく、音色がどんどん体に入り込んでくるというか、自分のキャパではこの素晴らしさを受け止めきれない…!と思ったくらい想像を遥かに上回る素晴らしさだった。終演後にさいとうさんから聞いたところによると、この日は前日の長崎より間奏が長くなっていたようだった。続く“さようなら”は途中で一旦ピアノの演奏を止めて、アカペラで手振りを交えながら歌っていた。そして“さようなら”から切れ目なく“キラキラ”のイントロに入ると、音源のピアノバージョンが好きな自分としてはうおぉ…!となった。少しテンポが早めで音源とはまた違った印象の演奏だったのもとても良かった。個人的にはこの“オリオン座”“さようなら”“キラキラ”の流れがこの日のハイライトだった。最後に“青い部屋”を歌ってピアノ弾語りは終了。

ギター弾語りに戻って “呪いは水色”を歌ったところでMCに入り、大森さんが “呪いは水色”の時に髪が喉に刺さっていて痛かったが良い感じの声が出たという話をしながら水を飲んでいたら、観客も一斉に飲み物を飲んでいるのに気付く。「今まで考えたこと無かったけど、こっちが飲まないと飲みづらいよね」と言っていたが、観客の多くがピアノ弾語りでの、時に立ち上がりながら、時に椅子に体育座りのような丸まった姿勢で座りながら演奏する大森さんの圧倒的な雰囲気に、飲み物を飲むのを忘れるくらい引き込まれていたのだと思う。そして“傷つきながら大人になっていく”系の歌詞がJ-POPに多いが、傷つくことを美化されてたまるか、傷は辛い、でもさっきの“呪いは水色”の時は良い感じだったからどっち…矛盾…、という話をして、“ハンドメイドホーム”でライブを再開した。

その次の“少女漫画少年漫画”の後のMCでは、最新アルバムの“TOKYO BLACK HOLE”には学校シリーズの曲(“給食当番制反対”“少女漫画少年漫画”)が多いが、自分の曲には“トイレ”の歌詞も多いと人に指摘されて気付いたこと、通っていた学校のトイレは窓から見える景色がとても良くて気に入っていて、いつも授業をサボってそこにいたが、それが普通だったのでなかなか曲で描くことができなかったこと、銀杏BOYZの峯田さんなどが恋愛の曲は別れないと出来ないと言っていて、何を言っているんだろうと思っていたが、トイレの話でそういうことかと気付き、今になって学校の歌を歌っているのだと思っていること、“マジックミラー”はメジャーデビューをして自分はこういうことを考えていると表明するために仕方なく書いたが、それよりは情景描写がしたいと考えていて、情景描写は気持ちが消えた後の方ができるので、早く色んな気持ちを消して色んな風景を描けるようになりたいと思っていることなどを話していた。そして“夏果て”は殺人事件と直接的に言っていないのに寂しい殺人事件の風景を上手く描けたので好きな曲だという話をしたものの、今日暗くない?と言って“夏果て”は歌わずに最新アルバムからやろうということで“愛してる.com”を歌った。

“絶対彼女”ではおっさんパートを聴いた大森さんが「何か上手くなってる…(笑)結構音程難しいのに滑らかな声でありがとうございます」と満足したため途中で終了し、前日に長崎でやったという絶対彼女ゲームをやることになった。せんだみつおゲーム方式で指名された人が歌い、その人が次に歌う人を指名していくというルールらしいが、最初に指名されたのがおすぎさんだった。おすぎさんが美声を披露し、その次に女性が一人か二人歌ったところで失敗(?)して終了した。歌ったおすぎさん達にはピックがプレゼントされていた。本編最後は物販で売っているピンクメトセライトを振る曲ということで、“ミッドナイト清純異性交遊”を歌って終了。

アンコールはファンが“意識高いT”に気を取られ過ぎて他の物販が売れないということで、美マネからの指示(?)によりTOKYO PINK HOLE Tを着て登場。このTシャツの前面のプリントは透明箔らしく、背面にはツアーの会場などがプリントされていて、それが美マネのお気に入りらしかった。また、瓶入りの金平糖(ナナちゃんの魔法の星屑ピンクメトセラ)は、かわいい瓶にしたいがために瓶だけ発注して、金平糖は別途業者に頼んで詰めているくらいこだわっているという話をしていた。

物販の話が終わりふと大森さんが「二宮くんは何の曲が歌えるの?」と聞くと、二宮さんが「全部」と答えるという、秋田でもやっていた件を始めた(長崎でもやっていたようなので定番化したらしい)。お客さんからのリクエストで“焼肉デート”を歌うことになったのだが、サビを何度かトライするも歌詞が出て来なかったため、大森さんが痺れを切らして「もうこのコーナーやらない」と言って終了した。弾語りはまだ広島が残っているので、二宮さんにはそれまでに歌詞を全部覚えてリベンジしてほしいと思う。その流れで二宮さんの話になり、この日は楽屋で珍しく大声で「とり天うますぎる!こんなうまいのに全国展開しないのはおかしい!」と言っていたらしく、鳥取は変な人しかいないという話をしていた。

そしてTwitterのDMで女性からリクエストが来ていて、その人は自分の上半身がクリトリック・リスに似ていると言っていて腹を抱えて笑ったので、リクエストに応えないと人でなしだと思ったということで“秘めごと”を歌った。冒頭の歌詞をしばらく歌ってから「(女性の話と)繋がってる(笑)」と気付いて笑っていた。その後、“デートはやめよう”“あたし天使の堪忍袋”とお客さんが一緒に歌う曲を2曲続けて歌い、最後は“PINK”でライブ終了。

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ライブ終了後は大森さんファン二十人以上の大所帯で反省会を行った。僕自身後で自己嫌悪に陥るくらい悪ノリをしてしまったのでここで詳細を書くのは控えるが、その日の反省会のトレンドは“#肉野菜許さない”と“#あぁちゅ最高”だったとだけ記しておく。翌日は夜の飛行機の時間まで大分観光を満喫して東京に帰った。

このライブの日の4日後に更新された大森さんのブログで、大森さんが母方の祖父の米寿のお祝いに行った際に、その祖父が昔から趣味にしていた甲子園の中継がテレビから爆音で流れているのを見て、「私には何がのこるんだろうか、あの爆音の甲子園のような 何かが、今も見ている風景のカケラであればいいのだけれど。」と書いていて、少しこの日のMCと重なると思った。実は僕はその大森さんの祖父と同じ仕事をしていて(以前何かのイベントの時に大森さんが教えてくれた)、僕も今見ている風景のカケラを残したくてこのブログを書いているのかもしれないと思った。

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